掛川南部地区に住む、まちづくり塾1期生で現在千浜東副区長として活躍の
松下育史さんからのレポートです。
サーファーに広がる「協働」の輪
サーファーの間では、千浜東海岸は隠れたサーフポイントだそうだ。
その為、土日や休日ともなれば海岸の駐車場はサーファーで満杯になる状況である。
この大勢のサーファーの中に
Rockers(ロッカーズ)というグループがいる。
Rockersは、もともと千浜東海岸を根拠地に、個人・グループとしてサーフィン
を楽しんでいる人達が、普段の何気ない挨拶や会話をきっかけにその輪がいつしか広がり
今では50人を超えるグループになった。
その年齢構成は、十代から六十代までと幅広く、最高齢は、65歳とのこと。
また、メンバーは、地元、掛川市を中心に菊川・御前崎の近隣はもとより、遠くは
清水・静岡・藤枝からも来ているとのことである。
Rockersは、代表である、鈴木麻希子さんの呼びかけで、昨年十一月より定期的に
海岸清掃を行っている。
その活動内容は、ただ海岸に落ちているゴミを拾うだけでなく、大きな漂流物までも回収している。
回収したゴミは、燃えるゴミと燃えないゴミの分別をするのは当然のこと。
何より素晴らしいのは、
集めただけでは地元の人達に迷惑がかかるとの思いから、
ゴミの回収手続きまで責任を持つという徹底ぶりである。
その為、Rocersの代表である、鈴木さんにその動機を伺うと次のような言葉が
返ってきた。
「私は、日頃からサーフィンを楽しむとともに海はいつも綺麗であって欲しいとおもっていました。
そんな折り、地元、千浜東の住民の方々が海の家(トイレ)の清掃や駐車場の草刈を定期的に行っている姿と見て、
何かお手伝いをして、恩返しをしたいと思いサーファー仲間に声掛けをしました。」
また、今後の活動については、「駐車場の溝のどぶさらいや海岸入り口の砂の崩落止めなどをお手伝いできたら・・・」と
屈託のない笑顔で話してくれた。
今、掛川市は「協働」を一つの合言葉に様々な活動を奨励しているが、Rockersの
活動にその原点をみる思いがした。
以上松下さんのレポートでした。
以前、この地区の方が
「サーファーが大勢来るけど、トイレの清掃は地元の人でやる。
此処にある水道の水道料金も区で持っているんだよ」ということを
聞いた事があります。
このような活動が自主的おこなわれ、地元の方々と一緒にする活動の
輪が広がるといいですね。
次の展開のレポートが楽しみです。 by宇田