７月１３日 掛川城の麓、大日本報徳社にて開催
塾生、一般参加、スタッフ ５７名参加
ひとづくり講座 「報徳と生涯学習によるまちづくり」
講師 公益社団法人 大日本報徳社 榛村 純一社長
二宮金次郎の報徳の教えに基づいた、「生涯学習によるまちづくり」が、
榛村社長が掛川市長時代二十数年にわたり行われて来ました。
ー地域をどう動かしたいのかー「生涯学習まちづくりの課題と展望」
１、今、日本（世間）は決められない社会、既得権でがんじがらめで動かない状況・閉塞感
２、改めて問う生涯学習都市宣言ーー必要性、わがまちを生涯学習社会にしてシュリンクせず
３、自動車文明（事故、ゴミ、ガス、糖尿、エゴ）を反省的にみて、分度推譲生活のスローライフを
４、生涯学習食文化ースローライフと茶業５路線ーおコメ百キロ・お茶２キロ・魚６０キロ
５、「日本は大丈夫でしょうか」と中国の尊徳研究女性学者に聞かれて考えた悲観・楽観・客観論
日本、世界、地域、人々が抱える課題、生き様について各論をいただいた。
「二宮金次郎と報徳社運動を考える」
１、二宮金次郎の負薪読書像が全国に普及した理由
２、二宮金次郎の生涯
３、報徳思想の教えの根幹は分度
四綱領・・・「至誠」、「勤労」、「分度」、「推譲」
４、国際二宮尊徳思想学会（２００２年設）、日中両国で尊徳を見直す運動、報徳社の方向
５、道徳論の限界と尊徳の不人気
報徳思想と生涯学習・・・徳とは人・物のもつよさ・取り柄、美点・長所のことである。
徳を引き出すのが生涯学習、 感謝するのが報徳 ゆえに報徳運動は生涯学習運動
そのあと、掛川市の生涯学習まちづくりの成果（誇れるまち）１２項を披露された。
上記の内容を、実績・成果などをまじえて分りやすく具体的にご説明いただきました。
最後に「リーダー」は徳のある人・・・至誠、勤勉、分度、推譲・・・「わきまえとかねあい」
が大切。
おはなしを頂き、これからのまちづくりに、これからの生き方に大変有意義な講義であった。
その後、
大日本報徳社の方々から、敷地内に立てられている建物について、歴史的意義、
文化的意義を説明をいただきました。
大講堂大広間
明治36年に建てられた大日本報徳社の中心的かつ象徴的な建造物。
この大広間で、さまざまな報徳教化活動が行われてきました。
わが国屈指の大規模近代和風建築として知られています。
（静岡県指定文化財、国重要文化財
仰徳（こうとく）記念館
明治17年、東京霞ヶ関に有栖川宮邸として建てられた日本館の一部が、昭和13年
、当時の一木喜徳郎社長の尽力によって、宮内庁から下賜、移築されました。現存する
宮家の数少ない貴重な建造物です。（掛川市指定文化財）
淡山翁（たんざんおう）記念報徳図書館
大日本報徳社第二代社長であった岡田良一郎（淡山）の多大な遺徳を記念し
、昭和2年に建てられた鉄筋コンクリート造りの図書館。
建築学的に見ても、往時の図書館様式を今に伝える貴重な建造物です。
（静岡県指定文化財）
仰徳学寮
仰徳記念館とともに移築された有栖川宮邸の一部。講堂の前方北寄りに位置し、東西に棟を向けて建つ木造総二階建て寄棟造りの建物です。
（掛川市指定文化財）
冀北（きほく）学舎
明治10年から17年、岡田良一郎が掛川市倉真の自邸に開いていた北学舎は、その使命に幕を閉じた後、この地に移築され、明治期の報徳運動を今に伝える貴重な建造物として保存されています。
（掛川市指定文化財）
報徳思想を学び、更に
掛川にはこうした歴史的文化財があることを、
掛川市民がもっと良く知り
誇りを持って「住みたいまち掛川づくり」に参加したいものです。
ｂｙ 宇田
日記/一般｜ 掛川市｜ 
